ガメ・オベール JamesJames

ぶれないでいれば ーー窮地へ向かう日本

15/1/2026

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ガメ・オベール JamesJames
Jan 14, 2026
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海の上では「ぶれない人」は死ぬしかないのは、ほぼ自明だと思う。

オポチュニストと言わば言え、空模様で方針がコロコロ変わるのが海上にいるひとの常で、理由は簡単、そうでないと、あっというまに死んでしまうからです。

おおげさな例を考えなくても、船舶VHFを聴いていれば、年柄年中死にかけている人はいるもので、例えばディンギイに5人乗りで白波が立っている海に出かけて、沈没してしまうひとたちがいる。

ホワイトキャップ(白い波頭)が見えだしているのに、4mかそこらの硬式床のゴムボードで海に乗り出すなんて、めちゃくちゃだが、急行したコースト・ガードに助け出されてからの言い訳は、たいてい同じで、

「5人とも仕事を休んで釣りに行ける日が、今日しかなかった」です。

ひさしぶりの友だち同士、和気藹々で過ごせる休暇で、天気のほうは、

「よくなると思った」という。

なんだか自分たちの希望によって、自然のほうでサービスしてくれると信じているような口吻で、その事例を話してくれたコースト・ガードのおっちゃんが、げんなりした顔でいるのも、むべなるかな。

オークランドから見て、北北東2000kmにあるトンガは、安定した貿易風が吹くせいでヨット中級者にとってはセイリングの目的地として人気がある。

天気が順調ならば、ピュウうううー、と海面を滑ってあっというまに着いてしまう。

いろんな日本語の本に、爆撃機としては、あまりに簡単に着火して火だるまになってしまうので米軍パイロットにばかり人気があって、肝腎の日本人たちには人気がなかった一式陸攻が、しかし、飛行機としては、どれほど安定して飛び心地がよかったか記されているので、レプリカを作って飛ばす計画をつくって、そのまま延ばし延ばしになっているが、鈍足爆撃機だったベティ(←一式陸攻の愛称です)さんで飛んでも、僅か十時間で着いてしまう。

ところが、海上を行くというと、ベテランのヨット乗りでも、6週間かかった、なんて人はザラにいる。

理由は簡単で、経験が長いヨット乗りであればあるほど、天気が悪くなると、手近な入り江に入ってジッとしているからで、そういう時間感覚でないと生きていけないから「海の人」ガメ・オベールさんと待ち合わせるときは、3,4時間くらい遅れても文句を言ってはいけないのです。

(どういう言い訳なんだか)

臨機応変、融通自在、当機立断、活殺自在

最後の活殺自在だけ毛色が異なるが、トランプのホワイトハウスが、これなので判るとおり、「ぶれない」、ルールのガードレールで縁取った世の中が終わりを告げて、文字通りのオープンロードで、速度表示サインも数字がなくてブラック・アンド・ホワイトの斜線が入っているだけの、いまは亡き、例のやつで、なにしろガードレールなしの崖っぷちカーブが続くので、コントロールを失って崖から転落したクルマの残骸が、点点と続く、かつての南島の道路みたいな世界だが、自分を囲む現実が、そうなってしまったので、対応せざるを得なくて、こんな社会になってしまうと、ぶれないブレナム氏は、転落して、バラバラになって、崖の横っ腹に、無惨な残骸を散在させることになる。

ルールがなくなってしまった。

マンツーマン、ウーマンツーマン、ウーマンツーウーマン、のタイ人関係、じゃないや、失礼しました、対人関係から始まって、世界という規模の国際関係に至るまで、あちこちに標識を立てて、運営されてきた「ルール」がすべてぶち壊されてしまって、人間は、なんでもありの世界で、自分の生存能力以外に頼れるものがない世界へ放り出されてしまっている。

いや、本格的に、この世界に「守るべき規則」など、「芯から」なくなってしまっていることが顕在化して、個人にとっても実感できるようになるのは、まだ、もう数年先だが、それにしても、目の前のコーナーを曲がって、ほんの少し、行けば、そこには、鉄パイプを構えた覆面の「より強い者たち」が待っている可能性があるのは、社会のどんな階層の人にとっても、ほぼおなじです。

どえらい勇気を持つ、覚悟を固めたひとりの日本人の女の人赤根智子が守っている

国際刑事裁判所(ICC: International Criminal Court)のような組織が、おおっぴらに権力を濫用することが認められたホワイトハウスの面々や、テック僭主たちに、無惨に踏み潰されるのも、時間の問題でしょう。

トランプやプーチン、習近平たちの手で絞殺されつつある国際機関や国際的な枠組みは、ざっと思いつくままに並べるだけで、

アメリカが再び脱退を表明し資金拠出を停止して、パンデミック対応や途上国支援機能を喪った、国連安全保障理事会 (UNSC)

ロシアによる履行停止とアメリカの軍縮への消極姿勢で来月(2026年2月)の更新が出来ずに、ほぼ消滅が定まった、新戦略兵器削減条約 (New START)

プーチンやネタニヤフに対して逮捕状を発行したものの逆に、例えばロシア政府が、赤根智子所長への禁錮刑実刑15年を含む実刑判決を下して、現実の逮捕に動いている、国際刑事裁判所 (ICC)、これ違法、くだくだしく書くのは嫌なので、名前だけ並べると、

世界貿易機関 (WTO)

世界保健機関 (WHO)

国連人権理事会 (UNHRC) & パレスチナ難民救済事業機関 (UNRWA)

パリ協定 / 国連気候変動枠組条約 (UNFCCC)

ほぼデタラメに近い有様の「ルールなき世界」に戻ってしまっている。

かれこれ80年、民主制の文明国市民である日本の人たちも、いまのところは、出版した本の内容や、大学での講義、SNSへの書き込みを理由に覆面の公安下部組織に突然引きずられて連れ去られるようなことはないと落ち着いていられるが、自分たちが選挙によって選択している政治家たちの目指す国の姿を考えれば、当然、そんなに遠くない将来には、ちょっとコンビニまで、の途中で、突然、男たちに取り囲まれて、腕をつかまれて、連れ去られる、という日が来るでしょう。

そんなバカな、と、少なくとも、在日外国人たちが思えないのは、例えば AFWJ (Association of Foreign Wives in Japan)の人々の間では記憶として生々しかった、ある日突然、日本人夫が警察に連行された気の毒なアメリカ人妻の話があるからで、この人の日本人の夫は、ある夜、突然、なんの前触もなく「蒸発」してしまった。

連絡も取れなくなってしまったので、当たり前だが、大パニックで、警察に問い合わせると、「旦那さん、愛人かなんかいらしたんではないですか?」というので、話にならなくて、結局アメリカ大使館に連絡して、館員も動員して、行方不明の日本人夫を捜索する大騒ぎになった。

結局、判ったのは、夫が誤認逮捕で留置所に入っていたことで、「日本の警察に捕まると家族にも連絡させてもらえない」という、どうやら日本の人のあいだでは常識であるらしい事実を知って、大使館員まで含めて、戦慄することになった。

ちゃんと、そうやって下地は出来ている。

多分、戦前からの社会習慣がそのまま残っているのでしょうけど。

レールが残っていれば、あとは、その上を大日本帝国時代の列車を走らせればいいだけのことで、日本は、案外スムーズに、ミャンマー的な全体主義統治に移行しそうです。

以前のサバイバル篇では、主に経済的な話を書いたが、現実の進行は速くて、権力の洪水が自分の生活域にまで侵入してくる毎日のことも考えておいたほうがよい形勢になっている。

説明しても聞いてもらえたことがないので、もうどういう機制かは説明はしないが高市首相のような人は、為政者としては、個人という立場から見れば、最も危険な人です。

「安倍晋三の後継者」と自他ともに認めて、実際、そう考えて間違いはないが、周囲との関係を常に機敏に計算することによって、目的達成に、要領よく、すり抜けている卓抜な能力を持っていた安倍晋三とは、また別の、思い詰めた人の、現実とは懸け離れた世界認識を持っている。

平たくいえば、依怙地、とか、思い込みが強い、というか、ちょっと野党の側でいえば野田佳彦に似た、頭のなかだけで組み上げた「永田町レトリック政治」のプロに、いまの日本の舵取りを任せることは、傍目には、集団自殺への道でしかないが、日本の人自身が、世界のなかでの有数な公正な選挙によって、選んだ自死なので、外から、あんまりとやかくいうことではない。

せいぜい、彼らの経歴に共通した「松下政経塾」について調べながら、

なんだか旧大日本帝国陸軍の「幼年学校+陸士」セットみたいだなあ、と考えたりするくらいです。

あのとき、日本を地獄に叩き込んだのは、正に「大日本帝国版松下政経塾」の現実から切り離された「幼年学校+陸士」のレトリック思考養成所だった。

いずれ、より詳しく日本を常に地獄へ送りこんで来た、松下政経塾や「幼年学校+陸士」について書くことになると思っています。

少しだけ要約して説明すると「松下政経塾」と「旧陸軍幼年学校・士官学校」は、一方は現代日本の政治エリートを、他方はかつての軍事エリートを養成した機関だが、その本質的な機能は「現実のノイズを遮断した真空地帯での純粋培養的な言語体系の構築」である点で驚くほど似通っている。

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