盗まれた世界、世界を正しく見ることは可能か
13/7/2026
高市早苗首相と内閣の面々を見ていて、
「このひとたちは同じ日本を見ているのだろうか?」と訝るSNS投稿は、よく見かける。
そういう投稿を読んでもピンとは来なくて
「だって株価高いんだから、儲かってるんじゃん」と思っている人も、
距離は偉大なり、トランプが
「日本はアメリカに守ってもらいながら、自動車を売りつけてアメリカ人で儲けている」と妙に熱心な口調で演説しているのを見ると、
いったいこの老人は、何時代の日米関係を見ているのだろう、と反応するようです。
プロシアの几帳面男イマヌエル・カントは
「われわれは物自体(Ding an sich)には決して届かない。すべての知覚は既に悟性のカテゴリーによって構成されている。『生(ナマ)の現実』は原理的に見えない」
と、おっちゃんらしく、おっそろしい、身も蓋もないことを、いきなり述べている。
そーゆーことだから哲学は煙たがられて衰退したんじゃないの?と思うが、
衰退しようが、しまいが、空気が読めない人は、自分の信じることを、そのまんま言ってしまうもので、ニーチェに至っては
「事実などはない。解釈があるだけだ」と惨(むご)いことを言う。
理屈と手続きが大好きなプラグマティズムの国、アメリカ合衆国で哲学を教えたトマス・ネーゲルに至っては、そもそも「ありのままの現実」を見ることの原理的不可能性について教室で熱弁を揮っていた。
日本の人は、世界で最も教育に費やす時間が長いんだかなんだかで、


